『「修養」の日本近代: 自分磨きの150年をたどる (NHKブックス 1274)』
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何が「働くノン・エリート」を駆り立てたのか?
明治・大正期に、旧制高校・帝国大学を出るようなエリートになれなかった多くの人々、昭和期にサラリーマンとして会社で「研修」に励んだ人々、平成以降の低成長期に、自己啓発産業やビジネス書の消費者となった人々―ー。彼らが拠りどころにしたのは、あくなき「自己向上」への意欲だった。
本書は、「教養」として語られがちな、自己成長のための営為が実は明治初頭から宗教の力を借りて社会に広く行きわたり、近代日本の社会を根底で支える水脈となっていたことを示す。時代ごとに違う形で花開いた、「自己向上」にまつわる大衆文化の豊かさ、切なさ、危うさに触れながら“日本資本主義の精神”の展開史を描き出す、気鋭の力作!
序章 「自分磨き」の志向
第一章 語られた修養 ――伝統宗教と〈宗教っぽい〉もの
第二章 Self-Helpの波紋 ――立身出世と成功の夢
第三章 働く青年と処世術 ――新渡戸稲造と『実業之日本』
第四章 「経営の神様」と宗教 ――松下幸之助の実践
第五章 修養する企業集団 ――ダスキンの向上心
終章 修養の系譜と近代日本――集団のなかで自分を磨く